「人は見た目が9割」と言われるほど、人間の五感では視覚が多くを占めます。そしてその視覚の8割は「色」が占めると言われています。
色彩心理学によると、人間は色に対して2種類の意味を脳で感じています。
1つは、ほぼ全ての人が同じように感じる色のイメージです。白は平和や清潔さ、赤は情熱や興奮、青は冷静さや誠実さ、緑は調和や安心感といった気持ちを感じさせます。
集中力と持続性が必要な勉強には青色が効果的と言われています。勉強部屋の電灯には、真っ白な昼白色ではなく、少し青みがかった昼光色と呼ばれるライトが効果的です。
もう1つは、個人的な経験や記憶とつながっている色のイメージです。
授業では覚えるべき大事なことは赤色で書くよう生徒に指導するケースが多いですが、色彩心理学では「好きな色で書くこと」が一番記憶に残るそうです。生徒の記憶力を上げるためには、どんな色が好きで、なぜその色が好きなのかを聞いた上でその色を使わせると効果的です。